『第18話』 尿検査薬市販へ、自己管理の参考

10月1日から尿糖、尿タンパク一般用検査薬が発売される。

糖は、内分泌障害、糖尿病あるいは一度に大量の糖分を食べたときに、またタンパク質は、激しい労働、運動や腎(じん)疾患があると多く尿に出てくる。

若くやせたタイプでは、起立性タンパク尿という良性タンパク尿が出る。

健康であっても糖やタンパクは少しではあるが排せつされているため、検査薬はある一定量の糖、タンパクが出ているとき、検出されるように作られている。

尿糖検査の場合は食後1、2時間の尿を、尿タンパク検査の場合は起床直後の早朝尿を採る。両方の検査をする場合は早朝尿を採り、尿糖が検出された場合には食後1、2時間尿を採り再検査する。尿にはさまざまなものが含まれているため、出始めの尿は避けて採取する。

尿糖検査では、ジュース類やドリンク剤に多く含まれるビタミンCにより発色が阻害されるので、これらの食品を摂取しないようにする。また、酵素反応を利用しているので冷蔵庫に冷やすと反応しにくくなるので保管しない。

長時間放置したためアンモニアが生成されたり、強アルカリ尿によって尿タンパク疑陽性となる。

いずれの検査も新鮮な尿を使う。

一般用検査薬は日常生活での自己健康管理にのみ使える。検査薬ごとにその浸す時間や色調が異なるので使用説明書をよく読むことが大切。

疾病があっても検査で検出されない場合もあるので、症状や病気の心配がある人は医師や薬剤師に相談することが必要だ