『第51話』 フレッシュマン症候群には睡眠

新入生や新入社員となって2、3カ月もたつと、何だかボーッとしてやる気が起こらない人が増えてくる。

一般に五月病といわれるものだが、新人以外でも1年中その症状に悩まされる人も多い。そこで最近では、新人に表れる症状を、フレッシュマン症候群などと呼んで区別している。

1点、2点を争う受験戦争を勝ち抜いてきた若者は、仕事にも完ぺきを期すため、ちょっとしたミスにも落ち込んでしまいやすい。

実社会ではマニュアルどおりにいかないことばかりだ。臨機応変に対処する柔軟性、人との協調性が求められる一方、それに伴って生じるストレスで出社拒否になってしまうこともある。

アンケートによるストレス解消法のトップに挙げられているのは睡眠だ。熟睡するために、聞くだけでリラックスするというCDや、カモミール、ベルガモットといったハーブをブレンドしたお茶を試すのもよい。

どうしても眠れない人には、薬局でも購入できる催眠鎮静剤がある。成分もカノコソウエキス、サンソウニン、ブクリョウなど生薬エキスが中心で、気持ちをリラックスさせて自然な眠りを誘うため目覚めもよい。

食生活では、カルシウムやカリウム、ビタミンA、B群、Cを多く取ろう。

職種の違う人間と付き合い、他人の価値観を知ることはよい刺激となり、ストレスもあまりたまらずに済むことが多い