『第342話』 ホームページを開設
県薬剤師会では、県民の皆さんに医薬品に関する情報を提供する窓口をいくつか持っている。この「百薬一話」もその一つだが、新たに4月1日からインターネット上にホームページを開設した。アドレスはhttp://www.akiyaku.or.jpだ。
インターネット・ホームページは世界に向けた窓口だ。世界のどこにいても、パソコンと通信回線さえあればインターネット上に提供されている情報を自由に閲覧することができる。現在は衛星回線を使用することもできるため、地球上のどこにいても情報を入手することが可能となった。
インターネット上の情報には玉石混淆(ぎょくせきこんこう)といわれるほど、まゆつばものの情報から最先端の情報までありとあらゆる情報が詰め込まれている。あたかも万物百科辞典のようなものだが、信用がおけるかどうかを自分自身で検証していかないと意味がない。その一つの指標として、そのホームページがどういう意図を持ってどのような団体や個人が運営しているかということを知る必要がある。つまり得られた情報を一度は疑って掛かる必要があるということだ。
数え切れないほどあるホームページから自分自身の探している情報を探り出すためには、検索エンジンと呼ばれる強力な索引検索機能を使う。これも一種のホームページともいえるものだが、キーワードを入力すると関連項目を掲載しているホームページにつなげるアドレスを示してくれる。リンクと呼んでいるが、実際には新たにキーボードを打つことなく、そのホームページに導いてくれる。
当センターで提供している内容は過去に掲載した百薬一話の内容や薬剤師業務の紹介を行っている。他県の薬剤師会医薬品情報センター、ホームページを開設している薬科大学へのリンクも張っている。
人は目に見えないもの、分からないものに対して畏敬(いけい)の念と恐怖感を持つ。客観的に証明されたものには安堵(あんど)感を覚えるとともに、それを踏まえた新たな行動を起こすことができる。薬の世界もそうだ。信頼のできる情報を多く持ち、その情報を比較して、自分自身の情報としていかなければならない時代を迎えている。