『第546話』 【世界保健デー】健康づくりは運動から
今日、4月7日は「世界保健デー」だ。1946年(昭和21年)、国連経済社会理事会が招集した国際社会会議において、世界保健機関憲章が調印された。48年4月7日の憲章発効とともに、全ての人々が可能な、最高の健康水準に到達することを目的とした世界保健機構(WHO)が発足した。その日を記念して、「世界保健デー」が設けられ、世界各地で健康を考えるイベントが開かれている。
日本がWHOへの加盟を承認されたのは、51年のことだ。現在の加盟国は191カ国。本部はスイスのジュネーブにある。
今年の標語は「MoveforHealth」(健康のために運動を)」だ。身体を動かすことは健康に通ずるということは言い古されてきた。しかし、非常に重要なことだ。WHOのホームページをみると身体を動かすといっても、構えて運動をしなさいといっているわけではない。エレベーターをやめて階段を上がる、犬の散歩に出掛ける、部屋を掃除する、車ではなく自転車を利用する、ダンスを楽しむ。1日最低30分、150キロカロリーの運動を毎日続けることが重要といっている。
運動をすると、生理的、精神的、社会的効果が期待できる。
まず、栄養と酸素の供給が活発になり、老廃物の排せつなどによって新陳代謝が促進し、エネルギー消費量が増加する。これは、運動終了後、数時間以上続く。適度な運動負荷をかけることは糖代謝、尿酸代謝、脂質代謝、骨量の維持や血圧を正常化する作用があり、糖尿病、通風、高血圧症、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)などの生活習慣病を予防するのに効果があることは立証済みだ。
精神面においても、ストレスを解放させる効果があり、リフレッシュしてくれる。
そして、家族間の信頼関係や地域社会とのつながりをつくる、社会的効果がある。
疾病の予防には、(第1次予防)運動や食事の適正化、予防接種の実施、たばこなどの病気の原因となるものを排除する、(第2次予防)早期発見・早期治療、(第3次予防)リハビリと再発防止がある。運動はその入り口にある。
運動をするのに気持ちのいい季節になってきた。是非、実行してはいかがだろうか。