『第37話』 気づかない口臭、洗口液が主流に
口臭は自分でも気がつかず、人もなかなか注意してくれない。
欧米人は体臭の強い人も多いせいか、口臭予防にも気を配ってる。
海外のホテルでは洗口液(口に含んですすぎ、口臭をとる)を常備しているところも多い。まだまだなじみの薄い日本人が、シャンプーと勘違いして洗髪に使ったという話もある。
日本の中高年には、16種もの生薬が入った銀色の粒が根強い人気だが、若者には洗口液タイプが主流となっている。
口臭防止のための洗口液にも、最近はさまざまな効果を併せ持つものが出てきている。
消臭成分に加えて、工タノールやチモール、メントール、サリチル酸メチルなどを配合、口腔(こうくう)内の雑菌を殺菌して元から断つタイプ。入れ歯をはずさずに洗浄し特有の口臭を取るタイプなど。
また歯磨きの前に使用すると歯垢(しこう)が取れやすくなり、さらに歯垢をできにくくするなどの作用でむし歯や歯周病を予防する製品もある。
洗口液以外ではギョウザや焼き肉を食べた後に飲む、マッシュルームのバイオ抽出エキス配合のエチケット飲料なども登場している。
口は人と人とのコミュニケーションが始まる大事な場所。公衆道徳ならぬ口臭道徳に対しても無神経ではいられない