『第39話』 イオン水飲むと代謝産物が増加

「安全と水はただの国」と日本はいわれてきた。しかし今や、おいしい水や体に良い水を求めてお金を惜しまない時代になった。

体に良い水とは、アルカリイオン水(電気分解によって得られるアルカリ性を帯びた水)だといわれている。

この水と普通の水道水を常用した患者の尿と便を比。較した報告によると、アルカリイオン水を飲んだ患者の方が、尿や便からの代謝産物が50%も多かった。

NMR(核磁気共鳴)という装置でアルカリイオン水を調べてみると、分子集団の小さい水であることがわかった。

分子集団が小さいと、腸内の水に溶けている酸素の量は減る。酸素の少ない方が、腸内微生物の活動は活発になるため、脂肪などがよく分解され、老廃物の排出や栄養物の配給がうまく行なわれることになる。

また浄水器に通した水の方がおいしいと感じるのも、浄水器の電場や磁場、電気分解、セラミックフィルターの働きによって分子の結合が切られるからだ。

小さくなった水の分子集団は、舌の味蕾(みらい)にすっぽりはまって味を感じさせるというわけだ。

水にカルシウムやマグネシウム、カリウムなどが含まれると、水の大きな分子集団は壊れて、その周りを取り囲む小さな分子集団になる性質がある。ミネラルウオーターがおいしいといわれるゆえんだ。